不器用な先輩
不器用
１
昨日。
先輩から告ってくれた。
急にクラスの子が走ってきて、
「彩！大変！あの菅原先輩が彩のこと呼んでる！」
はっきりいって嘘かと思った。
とりあえず早く中庭に行けと言われた私は、半信半疑ながらも、中庭に向かった。
だって、私があの菅原先輩に呼び出しされるなんて、私は何かをしてしまったんだろうか。
でも、菅原先輩と会ったこともなければ、喋ったこともないのだ。
むしろ菅原先輩が学校に来ていること自体ありえない。
菅原先輩は、怖くて、周りに人を寄せ付けないオーラを持っている。
この馬鹿校のリーダー的な存在なわけで。
怖さは半端じゃない。
