不器用な先輩
きっと、私が、先輩の彼女だから。
そういう理由があるのかもしれない。
私が先輩の彼女じゃなくなったら、この楽しい時間はなくなっちゃうのかな、って思ったらなんだかぞっとして
そして、悲しくなった。
でも、そんな表情をみんなに見せるわけにはいかないし、私だって、みんなに見せたくない。
むしろ、先輩の彼女じゃなくなるって考えたくない。
だから、私はいっぱい笑って
いっぱい遊んで
その事実を忘れようとした。