不器用な先輩



公園は、静かで人一人居なくて、昼間のあの賑やかさとは真反対の静けさだった。



「先輩。」


「………」


「先輩、やっぱり私は迷惑ですか?」


「…そんなことない。」


「じゃあ、先輩は私のこと。どう思ってますか。」


「………」


無言が一番怖い。

まだ、嫌いって言ってくれたほうがいい。


その静けさが余計に涙腺を壊す。


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