不器用な先輩




そこまでいった私は家まで走り去った。



少しでも、先輩が追っかけてきてくれるかな


なんて、甘い考えが頭の隅にあった私は、家につくと、玄関で大泣きした。



お母さんは、ただ、私の背中をひたすらさすってくれた。



理由も聞かずに。




もう、終わったんだ。



< 111 / 187 >

この作品をシェア

pagetop