不器用な先輩
朝から、私の気分は落ちて、すごく腫れている目を見てなんだか自分が情けなく思った。
自分から、離れたのに。
きっと、別れたいって言うのは早かった気がする。
いや、そんな言葉言いたくなかった。
でも、一種のかけだったんだ。
あの時、先輩が私のことを好きと言ってくれたら、あのまま付き合っていたのだと思う。
そうじゃなくても、昨日私が別れの言葉を口にしなかったら付き合っていたのだけれど。
でも、恋愛初心者の私にはどうしても、そんなずるい考えは浮かばなかった。