不器用な先輩



「もうちょっと!」


「だめだ。7時だぞ。」


「はーい」


傍からみたらなんだか家族みたいな会話だ。


「んじゃあ、あやっち明日もやろうぜ~」


「うん!絶対ね!

じゃあ、さようなら。」


私はみんなに挨拶をして溜まり場から出る。


すると急に先輩は私の手を握ってくる。

どうしたのかと思って先輩を見ると


「仲良くしすぎだ。」


と真顔で言う。




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