不器用な先輩


それから一週間。


毎日いつもと同じように過ごした。


廊下に出たら、視線が痛いのも慣れた。


先輩と付き合うのにはこれくらいなれないといけないと思ったら、簡単になれることができた。



昼休みも、先輩が向かえに来なくても行けるようにした。


溜まり場には、裕先輩が女の子の好きそうな雑誌や、漫画を本棚ごと設置してくれて、それを先輩の横で読んだり、哉斗先輩とゲームしたりするのが日課になっていた。




でも、最近おかしいなと思うようになってきたことが出来た。



毎日画鋲が入っていること。





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