私(獣師)と、あいつ(神獣)







「あ、獣師の事?あー・・・・・、うん。もちろん、なれたよ!イエイ!!」



















弥生は、先程の事を思い出すも、九平に迷惑を掛けぬ様、明るくVサインをする。

九平は、緊張の糸が解けたかのように、息を吐き出すと、嬉しそうに笑い















「本当ですか、姫様!良かったですね!」















「う、うん!!これで、今日から私も獣師よ!」



















と、やや興奮気味に話す。それにつられて、弥生も笑うと























「それで、姫様の神獣とは、どんなものだったんですか?」





























ピシリ。













九平の無邪気な一言で、笑顔のまま凍りついた。



























「え・・・・、あの・・・?」


























九平は、部屋を見渡し、






























「そう言えば、姫様の神獣が居ませんね。何故でしょう?」



















「・・・何故でしょうって・・・何故でしょう?」






















弥生は、ハハハと、乾いた笑いで首を傾げた。




























「そりゃ、お前を主とは認めてねーからだよ。」










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