私(獣師)と、あいつ(神獣)
九ちゃんも、驚きで見開かれた目で、私を見る。
「う、うん・・・・。」
私が、遠慮がちに頷くと、九ちゃんはそのまま、
「・・・・・まさか、そんな姫様が・・・・。異性の神獣を・・・それも、よりによってこの炎龍を・・・ですか・・・。」
と、息を吐く様に言って、戸惑った様子を見せた。
私は、その雰囲気に居たたまれなくなり、
「あ、の・・・。九ちゃん・・・ごめん、なさい。」
と、少し控え目に言った。その私を見て、九ちゃんは
「何故、姫様が謝るのですか。悪いのは、この炎龍・・・と、言いたい処ですが、
これはもう仕方が有りません。運命・・・なのでしょうね。」
困った様に笑うと、九ちゃんは私の頭を優しく撫で、神獣の方に向き直り
先程とは打って変わった、冷たく、鋭い眼つきで睨むと
「貴様が、姫様の神獣として召喚された以上、
誠に不本意だが、貴様に、生涯の姫様の守護役を任せねばならぬ。
だが、思い上がるなよ。私は、まだお前を信用してはいない。
何時でも、お前が、姫様に害を成さぬ者か見張っているからな。」
「へぇ・・・・。もし、その《姫様》に俺が害を成したら・・・どうする?」
「その時は、私の一族総出で、貴様を殺しに参る。」
「はっ。こえー、こえー。」
神獣は、笑いながら両手を上げる。
「生憎だが俺は、こんな女を守るつもりはねーし、主とも認めてねーよ。」
「う、うん・・・・。」
私が、遠慮がちに頷くと、九ちゃんはそのまま、
「・・・・・まさか、そんな姫様が・・・・。異性の神獣を・・・それも、よりによってこの炎龍を・・・ですか・・・。」
と、息を吐く様に言って、戸惑った様子を見せた。
私は、その雰囲気に居たたまれなくなり、
「あ、の・・・。九ちゃん・・・ごめん、なさい。」
と、少し控え目に言った。その私を見て、九ちゃんは
「何故、姫様が謝るのですか。悪いのは、この炎龍・・・と、言いたい処ですが、
これはもう仕方が有りません。運命・・・なのでしょうね。」
困った様に笑うと、九ちゃんは私の頭を優しく撫で、神獣の方に向き直り
先程とは打って変わった、冷たく、鋭い眼つきで睨むと
「貴様が、姫様の神獣として召喚された以上、
誠に不本意だが、貴様に、生涯の姫様の守護役を任せねばならぬ。
だが、思い上がるなよ。私は、まだお前を信用してはいない。
何時でも、お前が、姫様に害を成さぬ者か見張っているからな。」
「へぇ・・・・。もし、その《姫様》に俺が害を成したら・・・どうする?」
「その時は、私の一族総出で、貴様を殺しに参る。」
「はっ。こえー、こえー。」
神獣は、笑いながら両手を上げる。
「生憎だが俺は、こんな女を守るつもりはねーし、主とも認めてねーよ。」