私(獣師)と、あいつ(神獣)
「っええええ!!???何それ、聞いて無いよ!?」
「誠に、申し訳ありません、姫様!!てっきり、知っておられたのかと思い・・・・!!」
「って事は、私、永久にあいつと一緒!!??」
「そ、そうなんです・・!」
「えええ・・・!ちょ、ウソ、ええ――・・・。」
思わず、地面にへたり込みそうになった弥生を、九平は慌てて支える。
「だ、大丈夫ですか、姫様!?」
「イヤ―・・・ダイジョウブダヨ―・・・。」
「もももも申し訳ありませんでした、この九平、死んでお詫びを!!」
九平は、懐から白銀の小刀を取り出し、自分の腹に突き立てようとした。
「っわ゛―――――っ!!!やめてやめて九ちゃん、目が!目が半端無くマジだけどやめて――!!!;」
一切の迷い無く、小刀を振り降ろした九平に、弥生が顔を真っ青にして、叫びながら止める。
「ダメだから―!お願い、そんな事で死なないで!」
「ひ、姫様・・!っ申し訳ありません!!」
「いや、もう良いよ。九ちゃんが気にする事じゃないから、ね?」
「ですが・・・!」
まだ、何か言いたげに口を開く九平に弥生は笑って、
「大丈夫!!これも、何かの運命だと思って受け止めるから!だから、九ちゃんはハイ!もうそんな顔しない!」