私(獣師)と、あいつ(神獣)
「・・・・・・っ・・・・・?」
あれ・・・・・・
目を開けると、一面が真っ白。
天井、壁、私の寝ている場所・・・・全てが白く、そして、薬品の匂いがすることから、ここは保健室なんだと分かった。
私、何で保健室に・・・・?
今、何時だろ・・・・・・・・・・
「っう・・・・・・っ!!」
起き上ろうと、上半身を動かした瞬間、背中から首にかけて、ビキッと、鋭い痛みが走った。
そしてその痛みで、だんだんと頭が覚醒していき、私が何故、保健室に居るのか、この痛みは何なのか、ハッキリと思いだされる。
確か、教室で、優希をかばって零斗に吹っ飛ばされて、・・・・そのまま、気絶したのかな?
「うっわ・・・・・格好悪・・・・・・・。」
私は、一人、そう呟いてまたベットに倒れ込んだ。
真っ白な天井を見上げ、ボーっとしていると、さっきまで、夢半ばだった感覚が、霧が晴れたかのように無くなっていき、
代わりに背中の痛みと・・・・・・
「・・・・・何か、冷たい。」
・・・・・・もしかして、寝汗?私って、そんな汗っかきだったっけ・・・・;;
私は、痛む体をそっと上げて、服の中に手を入れ、背中を恐る恐る触ってみる。
すると、手には汗を触った感じは無く、すべすべと柔らかい毛の様な物を触った感じが。
「・・・・・・?」
首を、限界まで回し、背中を見てみると湿布が、背中全体に張ってある。
「・・・・・先生が、貼ってくれたのかな。」