私(獣師)と、あいつ(神獣)
口を両手で押さえ、絶句する弥生に干支は、
「・・・・・だから、そんな事がもう起こらない様に・・・でも、異性の札は含めておかないと儀式のバランスが取れないから、
ほぼ当たる確率は零に近い壱枚だけを、入れて置こうって事になったんだ。」
そう言って、弥生の頭を優しく叩いた。
「ま、私も、先代達で異性の神獣を引いた人なんて、見た事も聞いた事も無いから大丈夫。落ち着いて、自分の好きな札だけを引きなさい?」
と、弥生をもう一度座らせた。
弥生は、落ち着かない鼓動を、深呼吸で落ち着かせ、再び目を閉じた。
「・・・・・・・・っ。」
どうしよう・・・・・異性の札なんて、引きませんように・・・!!!
「に・・・・・」
と、口を開きかけ、弥生はとどまる。
・・・・・・待てよ、神獣の名前ってどうしよう。
確か、自分の召喚した神獣の名前って、新しい主が勝手に変更しても、良いんだよね?
うーん、どうしよう・・・・・。
今、二千五百って言いかけたから・・・・・・ニゴ?ニセゴ?ダメだ、ダサ過ぎる。
ええっと・・・・じゃあ、チョコ・・・ちゃん?チョコレート・・・チョコ、レート・・・れ、零斗!!あ、これ良い!!!
零斗って事は・・・・・000000010番?0が、多いな・・・;
よし、零斗!!じゃあ・・・・!!!
「・・・・・っ十番!!!」