私(獣師)と、あいつ(神獣)
干支は、ニッコリと笑って弥生に、札を渡した。
「はい、これが10番だよ。異性か、同姓かは、召喚してから分かる事だけど、大丈夫でしょ。
札の裏に、この神獣の性質が、どれなのか書いてあるから、見ると良いよ。」
弥生は、札を受け取り、裏返して見る。
「・・・・・性質は炎、で、龍・・・・。」
「何だって・・・・・?」
干支が、驚愕した顔になり、息を飲んだ。
そして、笑顔になると、弥生の肩を持ち
「性質が炎で龍・・・!!!神獣の中でも最高、最強の神獣!凄いのを当てたね、弥生!」
「え、ホント?うっそ、やったー!」
「いやー、龍の神獣は何度か見た事があったけど、最高峰の、炎の龍はまだ見た事が無いよ。先代たちの中でも、弥生だけじゃないかな!?」
「きゃー!ウソウソウソ!すっごい嬉しー!」
とても興奮した様子で、干支は弥生に言う。
弥生も、バタバタと両手を振りはしゃいだ。
「流石、私の可愛い可愛い可愛い可愛い愛娘!!」
「ちょ、ウザい、くそオヤジ。意見に賛同して、はしゃぐんじゃ無かった。」
ギュ―っと、力強く抱きついてきた干支を、弥生は、又もや蹴り殴り、引き剥がす。