うさちゃんは誰のモノ?
第一章

■アタシの短所と変な出会い

「カラオケ行こー!!」 「うん!!行く、行く!」 「あっ・・・うん、行く」 っっはぁ・・・・・・・・・・・・。またコレだぁ・・・・・。そぅなんです。私、京音 柚空〈キョウイン ユゾラ〉はこのとおりとっても内気で友達にさえ思ったことを言えません・・・・・・。 はぁ・・・・・。嫌だなぁ。テストも近いし、家で勉強でもしようと思ったのに・・・・・・・。 ッぁあ!!!!!それに今月は金欠だったッ!忘れてたぁ!はぁ。ヤだなぁ。 この性格も、こんな自分も。 いろんなコトをブツブツと自分の中だけで語っていた、その時・・・・・ グイッ。 「俺はいかねぇ」 誰かに腕を掴まれ、来た道と逆の方向に引っ張って行かれている。 「え。柚空ぁ?柚空――!!!」 「へ?え、ちょ、ちょっと、愛〈まな〉ちゃ―ん?瑠宇〈るう〉ちゃ・・ちょっと・・ちょっ・・待って!!あなた誰なんですかッ!!!」 掴まれた腕を振りほどいた。 「は?」
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