泡に迷えば
ほんの15分ほど前までシンはものすごく期待していた。

いかにもな髪型、いかにもな服装の黒服の案内により、シンのドキドキはMAXを迎えた。

安っぽいが厚い入り口の幕のそばに女は立っていた。

「いらっしゃいませ、アキです。さあこちらです。」

アキはシンの右腕に腕を絡ませシンを導いた。


シンは二の腕の感触にドキドキしながらも、内心はがっかりしていた。
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