あなたとの時間
「あ、梨奈さん♪」
その男の人は手を挙げてブンブン手を振る。
女の人達もこちらを向く。
え!?だ、誰?
あたしは手を挙げているところに向かうとやっとあたしの目も誰か分かった。
「なんだ、女いたんだ〜」
「つまんない。行こー」
そう言いながら女の人達は歩いていった。
あの男の人……
陽さんだったんだ……。
めちゃめちゃモテてるじゃん!!
し、ショックの塊じゃんかぁ……←意味不明だから!!
「梨奈さん早いですね?予定時間より45分も早いですよ?」
「あ、あたしは早めに行っとかないと陽さんが待ってしまうかと……。陽さんも早いじゃないですか?」
「ぼ、僕はき、緊張して早く目覚めてしまったので、もう行っておこうかと……」
二人とも下に俯く。
陽さんも緊張したんだね。
あたしと同じなんだね。
嬉しいなぁ……。
陽さんは行くよとあたしの腕を引っ張って行く。
陽さんが握った腕がすごく熱を帯びる。
あたし、陽さんが好きなんだ。
陽さんが………。