この想いを君に… −三つ子編−
「あら、まあ」

チームのガレージに戻るとママは目を丸くして事情を理解してくれた。

「一緒に旅館で泊まる?…オッサン連中が多いけど」

ママの隣にいた光さんが言う。

今回、旅館を取ってある。

しかも全員が寝れるくらい大きな部屋だけど、パパとママと学さんは別。

隣の部屋。

大部屋なら八尾一人増えたくらい、どうって事ない。

「わーい!周りは野郎ばかりで女の子が増えたらあたしはうれしいぞ〜!!」

むっちゃんは手を叩いて喜んでいた。

八尾は最初、かなり戸惑っていたけれど、むっちゃんの強引な誘いを受けて…一緒の部屋に泊まる事になった。



…手が震えてきた。
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