この想いを君に… −三つ子編−
「じゃあ、桜、また明日」

「うん、おやすみなさい」

門の前で手を振るとアンナも手を振る。

私はそのまま家の中へ。

家に入るまでアンナは私を見てくれている。



「ただいま」

家の中に入ると見慣れない靴があった。

首を傾げながらリビングに入ると

「おかえり」

そう言って私に笑顔を投げかけたのは智道くんだった。

さっき見たメールでは

『今日は何時まで?』

練習が終わってすぐに

『今、終わった』

そう、回答した。

まさか、家にいるなんて…

「最近、桜と会ってないって言うから連れてきた」

知樹がニヤニヤしながら言う。

智道くんは制服姿のまま。

…カッコイイ。
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