この想いを君に… −三つ子編−
全く…

ママも祥ちゃんが卒業生でむっちゃんが今、在学しているからといって俺も行くって思うなよ。

…高校からのスカウトらしき話は聞いている。

むっちゃんからも。

智道からも。

祥ちゃんもそんな事を言っていた。

『今は少子化だからね。
高校も話題性に必死なんだよ』

祥ちゃんの言葉だ。

確かにね。

でも、俺には無理だよ。



教室を出ると次は羽曳野だった。

俺は軽く頭を下げるとそのままスタスタ歩き出す。

羽曳野の親は何か話したい雰囲気だったけど、俺もママも無視をした。
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