この想いを君に… −三つ子編−
− 知樹 −
「雪、かあ」
気がつけばそう、呟いていた。
「…帰りが憂鬱」
ミチルはため息をついた。
「ちゃんと送るから大丈夫だよ」
俺が微笑むと
「それが怪しいの」
ミチルは悪戯な笑みを見せた。
俺は降り続ける雪から目を離せなくなって、騒がしい部屋の中から静まり返る暗闇に光る雪を見つめていた。
気がつけばそう、呟いていた。
「…帰りが憂鬱」
ミチルはため息をついた。
「ちゃんと送るから大丈夫だよ」
俺が微笑むと
「それが怪しいの」
ミチルは悪戯な笑みを見せた。
俺は降り続ける雪から目を離せなくなって、騒がしい部屋の中から静まり返る暗闇に光る雪を見つめていた。