この想いを君に… −三つ子編−
「そーちゃんと私は二人だけで過ごした時期が本当にごく僅かしかない。
付き合った時…本当に短い期間だけど、もうその時にはお腹にはむっちゃんがいたし。
だから数分だけでも二人だけの時間を作ろうってそーちゃんは考えてくれたのかもしれない。
…いやあの時は」
ママの目が鋭くなった。
「まだ私、拓海くんの死を引きずっていたから…
拓海くんが事故に遭って亡くなった時も雪がちらついていた。
だから雪が嫌いだった」
…確か。
その『拓海くん』が亡くなったのは。
何年も前の明日、のはず。
むっちゃんが今、18歳だから19年前、か。
「そーちゃんは少しでも雪に対して良い想い出が出来るように数分だけの、強烈に楽しいデートをしてくれたのかもね」
ママはさっきよりも微笑んで降り続ける雪を見つめた。
少しマシになってきたみたいだ。
付き合った時…本当に短い期間だけど、もうその時にはお腹にはむっちゃんがいたし。
だから数分だけでも二人だけの時間を作ろうってそーちゃんは考えてくれたのかもしれない。
…いやあの時は」
ママの目が鋭くなった。
「まだ私、拓海くんの死を引きずっていたから…
拓海くんが事故に遭って亡くなった時も雪がちらついていた。
だから雪が嫌いだった」
…確か。
その『拓海くん』が亡くなったのは。
何年も前の明日、のはず。
むっちゃんが今、18歳だから19年前、か。
「そーちゃんは少しでも雪に対して良い想い出が出来るように数分だけの、強烈に楽しいデートをしてくれたのかもね」
ママはさっきよりも微笑んで降り続ける雪を見つめた。
少しマシになってきたみたいだ。