この想いを君に… −三つ子編−
「…ただ、妊娠がわかった時、そーちゃんには最初にこっぴどく叱られたけど。
軽率だって」

ママは苦笑いをして頭を掻いた。

「…人の事は言えないけど、くれぐれも気をつけてね!!」

この瞬間、その場が照れ笑いやら何やら、不思議な雰囲気に包まれていた。

パパが言うなら説得力があるけど、ママだとどうもなくなるんだよな。

俺は苦笑いをしてふと窓を見つめる。

窓の外を見つめると雪はいつの間にか止んでいた。

「そろそろ帰ろうかな」

隣のミチルがそう言うので俺は立ち上がった。
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