この想いを君に… −三つ子編−
翌日、学校では桜の話でもちきりだった。

おめでとうとか俺にも言われるけど、何度も言われると正直、ウザイ。

桜に言ってやれよ。



渡り廊下を歩きながら一人、物思いに耽っていると…



「あ?」

目の前に上履きが見える。

ゆっくり顔を上げる。

白い靴下、細い足、スカート、セーラー…

イラッ!

羽曳野 マリナがおどおどしながら俺の前に立っていた。

俺の様子を…

伺うな!!
< 26 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop