この想いを君に… −三つ子編−
売れる物を作る。

それはそれでアリだと思う。

…でも。

それをすると『僕』という存在が消える気がする。

「…ありがとう」

精一杯の気持ちを言葉に込める。

「今すぐ、離れるのは無理かもしれないけど。
でもいつか、僕は僕にしか出来ない音楽を作って自分の思うような活動をするから」

高井田さんは嬉しそうに頷いた。
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