この想いを君に… −三つ子編−
遠く、グランドから聞こえる声。

昼休みの今は案外、この中庭は人が少ない。

「…う、歌わなくていいよ」

顔を赤くしながら手を振る高井田さん。



この瞬間。

怖い、がなくなった。

むしろ可愛い。



「遠慮しなくていいよー」

「いいって!!」



人は見た目で判断しちゃ、いけない。
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