この想いを君に… −三つ子編−

− 知樹 −

「ほぉー」

誰もいない屋上。

さすがにまだ3月だから寒い。

俺は中庭を見下ろしていた。

泰樹、あんな子が好みだったのか。



高井田 ゆかり



中1でクラスが一緒だった。

まあまあ、ごく普通の子。

愛想は悪いけど。



昨日、泰樹が必死に吹き込んでいたからなんだろうなーって思っていたけど、そういう事か。



ま、いいけど。
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