この想いを君に… −三つ子編−
「歌まで歌うか」

高井田が頭まで真っ赤なのがわかるくらい、顔が赤い。

泰樹の歌声が屋上まで聞こえる。

…ある意味、告白だよな。

『いつも一緒にいてくれてありがとう』

そんなフレーズが聞こえた。

渡り廊下歩いている生徒が見ていますよ〜、泰樹!

公開告白、だな。

あの二人、凸凹コンビだけど…

案外、付き合うのには良いかもね。



泰樹の、久々に聴く歌声に元気を貰った俺はまずは1年から。

お返しを渡しに行った。

学年問わず、は辛い…

1年のクラスに行くのは相手が年下とはいえ、勇気がいるな。

自分のクラスは後回しにしよう。
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