この想いを君に… −三つ子編−
その瞬間、羽曳野グループが帰ってきた。

委員長と話をしているのを見て取り巻き共が喚き出す。

俺、委員長の前でわかりやすくため息をつく。

委員長は苦笑いをして

「本当にありがとうね!」

そして俺を催促するように目線を羽曳野に送った。

俺は軽く手を挙げて『わかった』と合図すると羽曳野に向かって歩き出す 。

「この前はどーも」

そう言ってお返しを渡すと

「えー!あ、ありがとう」

顔を真っ赤にして手を差し出した。



そして、一瞬。



手が触れた。





「きゃああああ〜!!」

更に顔を赤くした羽曳野が…

倒れた。
< 49 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop