この想いを君に… −三つ子編−
羽曳野は父親が日本人、母親がロシア人のハーフ。

確かに可愛いしスタイルも良い。

でも…俺にしてみればどうでも良かった。

噂では。

私立の中学を受験しなかったのは俺のせいらしい。

羽曳野が俺を好きになったのは小学生の時。

確かに昔からそんな感じだったけど。

俺は全然興味ない。

小さい時からむっちゃんと一緒にバイクに乗って練習、練習。

パパに付いて行ってレース漬け。

それしかなかった。

身近で見ている女の子といえばむっちゃん。

…付き合うなら、むっちゃんみたいな女の子が良い。

俺の事を黙っててもわかってくれる子が良い。



封筒を手にして俺はため息をつく。

重い恋愛なんて…いらない。
< 5 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop