この想いを君に… −三つ子編−
「ところでさ」

智道くんが口を開く。

「桜ちゃんは高校、どうするの?」

いきなり来たか…

「どうって?」

「僕と一緒の所に来るのかなって思って」

まだ入試は1年先の話。

智道くんもまだこれから入学式だというのに…

気の早い話だな。

「うーん…」

私は腕を組んで考えた。

「どうしよう」

実はずっと悩んでいる。



高校へ行くべきか、それとも…
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