この想いを君に… −三つ子編−
「へぇ、結構大変なんだね〜」

お昼休み、中庭でゆかりと話をしていた。

僕達はいつの間にか下の名前で呼び合うようになっていた。

「知樹くんは結局高校に行くの?」

「うん。多分僕と一緒の所」

それを聞いてゆかりはため息をついた。

「そっかぁ」



高校はゆかりとは別々になると思う。

私立だと経済的に苦しいのでゆかりは公立志望だ。

確実に入る為にランクも下げるらしい。



僕も一緒の所に行きたい。

でも、それを言うとゆかりが怒った。

自分のやるべき事を優先しろって。

うん、確かにそうだよね。
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