この想いを君に… −三つ子編−
夏休みが始まってすぐ。

ゆかりは緊張した面持ちで家にやって来た。

近くの公園で待ち合わせをして、手を繋いで…

ただでさえ、蝉の声が煩くて暑くて仕方がないのに。

更にゆかりの手は汗だらけ。

…全くその風貌と中身は正反対だ。

緊張、という文字が程遠いタイプにしか見えないのに。

めちゃくちゃ緊張していた。
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