この想いを君に… −三つ子編−
「しかし何だかムカつく」

食事をしながら突然、知樹が言いはじめた。

「泰樹が先に彼女を作って家に連れてくるなんて〜!!」

…一応、意識してるんだ。

負けず嫌いな知樹、僕に彼女が出来て絶対に悔しがっているだろうな、と思ったら案の定だ。

「羽曳野さんを彼女にしたらいいじゃない」

ゆかりの…何も考えていない発言。

知樹は不快そうに俯いて

「絶対に嫌だ!!」

首を左右に振った。
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