この想いを君に… −三つ子編−

− 知樹 −

羨ましい。

高井田を送って行く泰樹を2階の自分の部屋から見つめて思う。

泰樹みたいに感情のまま、生きてみたい。

…でも俺には無理だな。

俺は部屋を出てリビングに向かう。

パパとママが仲良くテレビを見ている横にちょこっと座った。

3人とも無言でテレビを見ているけど、誰ひとり見入っていない。

それぞれ、何かを考えていた。



気まずい…
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