この想いを君に… −三つ子編−
「羽曳野の事もあるんだ」

パパの目が一瞬、鋭くなった。

「羽曳野、本当は清家女子に行く予定だったのに俺が高校に行くと聞いて桜ヶ丘だろうって思い込んで希望を変えてきた」

「清家女子〜…」

ママが驚いている。

この辺りでは超お嬢様学校だから。

「そこまで知樹の事が好きなんだね〜」

ママが感心している。

…感心しないでくれる?

「付き合えば?」

「好きでもないのに無理」

ママの軽い一言を返した。

冗談じゃない。
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