もう一度・・


「前に・・美穂と別れた直後、見たきりだけど、できたらもっと話したかった。そして・・あんたに言いたかった・・美穂を奪わないでくれと・・奪われて当然だけど、俺は今でも美穂が好きだ・・今あんたはこの世にいない・・・あんたは今美穂にとって俺とたくまどっちがいいと思う?誰がどうみても、たくまだと思うよな・・俺だってそうだと思う・・・だけど・・俺は美穂が好きだ・・」


広はひざまづきながら悲しい顔をする。










広は顔を私やたくま君へ向け、


「たくま・・美穂・・最後の悪あがきをしてごめんな・・かっこ悪いし、情けないと思う・・だけど、最後まで諦めたくなかったんだ・・・」





「広・・」



広は立ち上がろうとした途端・・


バタンッ



「広!」

「おいっ!」





広はその場で倒れた。




















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