もう一度・・
「言ったでしょ?私たち別れたの・・どうしてかわかるでしょ?」


「・・・・美穂・・俺・・」


広はばつが悪そうに俯く・・・


「今までだって本当は辛かった・・広が他の女の子を優先させて私との約束ドタキャンしたときも・・キスしたって聞いたときも・・・」



「ごめん・・俺からキスしたことはない・・相手が勝手に不意打ちだった・・・だけど・・身体の関係はいっさいなかった・・好きなのは美穂だけだったし・・」


「だけど、ゆかとは寝たんだ・・」



「・・・・ごめん・・その・・酒も入ってて・・俺・・でも・・」


広に腹が立ってきた・・


「言い訳はいいわよ!さんざん私のことないがしろにして!私は広の彼女なのに辛かった・・どうしてって・・嫌われたくないって思っていつも我慢して・・そして都合のいい彼女になった・・・」


「美穂・・俺はお前が・・」


「聞きたくない!」

私は広に背を向けて走りだす・・


嫌い!嫌い!


もう 忘れてしまえばいいのに心が痛い・・


広が後ろから追ってくる・・


「美穂っ!」


早く走って、広から逃れたい!


そのとき・・


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