もう一度・・
ゆかは元彼たくまに止められ、悔しそうな顔をする。


「何よ・・あんたとは別れてもう関係ないし・・」



「俺と付き合っていながら他の男を追いかけるなんて・・淫乱じゃん、しかも友達裏切って・・お前罪悪感ないわけ?」


たくまにそう言われ・・気がつけばゆかは周りの外野から白い目で見られていた・・



いたたまれなくなったゆかはたくまの腕を振り払い、逃げ出した。



「大丈夫か?」

たくまは美穂に手を差し出す。


「うん、大丈夫・・ありがとう」


ゆかの元彼に助けられるなんて変な感じ・・


「ごめんね・・」
なんとなくそう思った。


「何であやまるんだ?」

「なんかそう思って・・私に魅力があれば広はゆかとならなかったし、たくまくんも惨めな思いしなくてすんだかと・・」


たくまくんがいい人なだけそう思ってしまった。


「なんで?お前悪くねーじゃん、悪いのはお前の元彼とゆか・・それに・・一番つらいのお前だろ?彼氏と友達なくしてさ・・・」



ほんとにたくま君はいい人だ・・・違う出会いがあったら友達になれたかな?


「ありがと・・」


このときたくま君に対する印象はその程度だった・・



「じゃあ、俺・・講義あるから・・」



たくま君は授業に行く・・。



私も早く帰ろう・・・ルカに会いたいな・・。



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