もう一度・・
ルカの話を聞いて嘘であって欲しいと思った。


そんな・・・ルカが病気なんて・・不治の病なんて・・



「実は美穂のことは公園で出会う以前に知ってたんだ・・」


「えっ?」


あのときって私は確か失恋して公園のブランコで・・・


「美穂は気づいてなかったと思うけど、・・この近くのコンビニで買い物してるとき、すれ違って・・そのとき美穂は電話してた・・彼氏との約束がキャンセルなった電話で・・辛そうな顔してるのに、電話には心配かけないように物分りいいように返事してて・・」




コンビニで?そうだ・・あれは広が友達と・・たぶん女のこも一緒にいるであろう・・カラオケパーティにいくことになったから、デートは後日にとなったあのときだ。




あれは私がルカに公園であう、一ヶ月前だ・・そんなときから?



「あのときから、私を?」





「うん、何もかも諦めて・・このままただ病気が進行するのを待つだけだと思ってた・・でも・・美穂に一目ぼれした・・でも声を掛けることなんてできなかった・・彼氏がいるってわかったし、辛くても好きなんだとカンでわかった・・それからときどきあのへんやコンビニ行ってただみるだけでいいからと思って探してたんだ・・だけどなかなか見つからなくて・・ナンパと思われていいから声をかればよかったと思った・・だけど、公園で夜会えたとき、運命だと思った・・また会えて、失恋してつらいのにおれはこれはチャンスだと思った・・でもごめん、美穂が辛い思いをするって考えなくて・・」



「ううん、私は嬉しいよ・・・ルカに会えてこうして好きになったこと後悔してないよ」





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