狼彼氏×子兎彼女
「あら、ボールがなくなったわね」
そして1人の女子があたしを掴んできた。
「ちょっと、離してよ…。」
「もうすぐしたらね~♪」
そう言って2人が持ってきたのは、
…………縄跳び。
そしてあたしの手足を縛り出す。
最後に口をガムテープで張られた。
これって監禁じゃん!!
って考えている暇もなく、
体育倉庫の掃除箱の中へ入れられた。
そして箱にもガムテープが張られ、
出られなくなった。
外ではさっきの3人の女子たちの
笑い声が聞こえる。
いい気味とでも思ってるんだろう。
と同時にボールを片ずける音もしている。
証拠をなくそうとしてるんだ…。
体育倉庫は無意味にとても広い。
体育では近くのボールやネットなどを
使うだけ。
だからあたしのいる掃除箱なんて端の端。
こんな端にあれば誰も使わないだろう。
マットやたくさんのボール、
ラケットやポールを乗り越えて
やっとたどり着く掃除箱。
ここで死んじゃうのかな…あたし…。