狼彼氏×子兎彼女

「キャッッ」


あたしの横に追いついてきた男の子が

あたしの太ももを触る。


ありえなーいッッ!!



「莉子ちゃんget!」



と言いながら、クロールですいすい

泳いでいく。


なにがgetよ!


ただの変態じゃん、馬鹿ッッ!!



「おい、川瀬~。何プールの

ど真ん中で突っ立ってんだ?

人の泳ぎに見とれてんじゃねーぞ!!

お前もそのぐらい上手くなれ~」


そう言ってプールサイドから

叫んでいる体育の先生。


ってかみんな笑ってるじゃん…。


恥かしいッッ!!



あたしは顔を赤くしながら、

クロールの続きを泳ぐ。


そしてやっと1本泳ぎ、

プールサイドへ上がる。


あたしは「はあーっ」っとため息をつく。


あとこれを何本泳ぐんだろ…。






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