STARヒーロー★
「うわ!!なんやキモッ!!これ松崎はんの声やんけ!!!」
「てゆーか音痴!!耳壊れるから!」
鳥肌!!
めっちゃ鳥肌立ってる!
ぎゃーと身体を掻きむしるあたしと明君。
ゴン、ゴン!!
突然の頭の衝撃にあたしと明君は床に倒れ悶絶する。
「俺の美声に文句言うな、脳みそすっからかん共」
またも絶対零度。
手にはあのヒーローメットが。
お前がすっからかんだよこの音痴!
…なんて、そんなこと言えるハズなくあたしは涙目で睨むだけにしておく。
「それにしてもヒドい歌詞ね」
雅ちゃんが松崎に言った。
「えーなんでー?がんばったのにー」
松崎は口を尖らせる。
「だって…」
ビシッと雅ちゃんは明君と中条君を指さす。
「え?」「あ”?」
ぽけっと雅ちゃんを見る明君。そしてぴくっと眉を動かした中条君。
「なにが “クールな参謀”?ただの関西馬鹿の間違いでしょ」
あ、明君…
少し同情する。
「あとこいつ!“温和なまとめ役”?……ハッ」
中条君に関しては冷たく嘲笑った。
「んだとコラ」
ビキッと血管を浮き上がらせた中条君。