STARヒーロー★
「敵ってどーゆーのなん?」
「聞きたい?」
「聞きたい!」
…この流れどっかで聞いた気がする。
松崎と明君に冷たい視線を送る。
松崎はフッと表情を暗くする。
「いや、実は君たちみたいに集められた子供達がいてね……名前は“ブラックムーン”っていうんだけど…」
ぶ、ぶら…
「…星と月ですか」
随分とチャチいな、オイ。
「ブラック…なんとか?そいつらってなに?あたし達みたいな被害者?」
雅ちゃんが松崎にトゲのある口調で言う。
…かわいそうな人たち。
騙されてそんなネーミングの悪い変な団体に加入させられちゃって…
「松崎さん…」
「松崎はん…」
「ちょ、なんだい!?その軽蔑のまなざしは!!」
「そのまんまですけど」
「違うんだよ!彼らは本当に悪の組織なんだッ!!」
いやいやいや、そんなこと信じるわけ…
「じゃあこれを見るてくれ」
松崎はぱらりとある一枚の紙を取り出した。