DREAM...
1.高校生活
「夏見学園入学式、…夢の夏見学園に入れちゃった事が奇跡だぁ♪」

松島 加那は今日、夏見学園の入学式に来ていた。

「もー先生からの推薦がなかったら落ちてたわよ?ママは本当、先生に感謝だわ」


「でもほとんどあたしの実力だから!!」

と、人差し指を一本突き立てて、フムフムと頷く。

「学園にしては、偏差値低かったしね。」

加那の母は、加那に現実を教える様に言った。

「でも制服可愛いから良いの!!」


夏見学園の制服は、紺のブレザーに、青とグリーンの斜めのシマシマ模様が入っていて、スカートはチェック。
黒の靴下に、茶色いローファー。

この学園に入学を決めたのもこの制服が可愛いからであった。


「電車で着てる子達が着てる服を自分が着てるなんて幸せ♪」


加那は大袈裟になりながら、クラス分けの紙を見た。
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