DREAM...
『お客様がかけた電話番号は現在使われておりません』

は!?
いつかえたのよ…?


次は家にかけてみる。
『お客様がかけた電話番号は現在使われておりません』

なんで…?



加那は無意識に、家の方角へ走った。











ピーンポーン…

「誰もでない…」


まだ帰ってない…のかな?



すると隣から母と仲の良いおばさんが出て来た。


「あら加那ちゃん。どうしたの?そうだっ!新しいお家はどう?ずいぶん遠い所に引越したんでしょ?しかも一軒家で!加那ちゃんはうらやましいわ~」


引越し…遠い所…一軒家…?


何も聞いていなかった。
母からも、父からも、兄弟からも。


「え…」


「あっごめんね、これから知り合いの結婚式だから急がなくちゃ!じゃあ加那ちゃん元気でね!お母さんにもよろしくね」



おばさんはそういって走っていった。



今の加那は全く状況を掴めなかった。



ただ浮かんだ言葉は…







捨てられた
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