レンズの向こう側





はいはーい、

速くも体育委員の姿が向こうに見えております







「もらってきました!」




そう言ってプリントを先生に手渡した






「お、では発表するぞ!! 1番走るのが速い男女が出る。 意義のある奴いるか?」



まわりを見渡しても意義のありそうな人は見当たらない


逆にみんな納得の表情だった。




「まず、男子、、、山下! 立って挨拶。」




「はいっ、えっと頑張りまーす!」



山下君は野球部のさわやかボーイやな。

野球してるくせに坊主じゃないし・・・

けっこう持ててるとアタシは思うけど・・





「よし、頑張れ! 女子は、、、青木だな・・いや、橘も同タイムだな、、どうする?くじ引きでもするか?」





「はい、くじ引きでいいよね? 橘さん!」




「え、あぁ。いいよ!」




っていうか別に出なくていいし、、、


ってかアタシのタイム速かったっけ?

なんやねん、、

絶対走んのおそかったと思うのに・・・


まぁええけど。









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