青春ライダー
その後ろを希咲が笑いながら追い掛けていく。
そして俺―彰―はというと、三人をほほえましく後ろから見守っている。
あいつらを見てると青春してんなーとか思うけど、俺は相変わらず。
稜みたいに彼女が出来るわけでもねーし、海みたいに毎日笑いとばしてるわけでもない。
「…俺も青春してーよ…」
「親父かお前は!!」
ボソッと呟いた言葉にツッコまれて横を見ると海が笑っていた。
「秋といえばー?」
「え、読書の秋?」
咄嗟にでた答えを言うと海はチッチッと指を振った。