†未定†
あむとみむ、そして不思議な少年を残したままの教室は一層に空間が重くなった。




そんな重い空気を割ったのは少年だった。


『おまえらは転校生?』



あむ『……だったらなに?てかいきなりなんなの』

あむはみむを背に隠し?、冷たく言い放った。

少年は1度ポカンとし次に笑った。あっはっはとのけ反り空を見上げ高笑いする。


なぜだかあむは馬鹿にされたような感じがして顔を嫌そうに歪めた。




『わり、ちょっとウケてね』

少年は悪びれた感じをせず言った。



あむ『…なにがウケるのよ…』




少年は髪をくしゃくしゃとかき、蒼い瞳で2人を見据え―――









『いや、その分じゃ《記憶》まだねぇーんだなーって思っ『玲斗!!』…あ?』


いきなり少年の言葉をだれかが遮った。




かくして、遮った張本人は教室の入口に軽く息を切らし立っていた。
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