お馬鹿な王子様


俺、

松田 真平〔まつだ しんぺい〕16歳


『もう大丈夫だから』


「あぁ。」


『ありがと』


「てか、なんで泣いてんの?言いたく泣ければいいけど」


『失恋しちゃった…(笑)』


「え?無理して笑うなよ…」


なんか見てるだけで辛くなるから


『だって余計惨めじゃん』


「俺でよければ話し聞くから」


『なんか安心しちゃった(笑)』


「俺そろそろ行くわ(笑)じゃあな、楓ちゃん」

「なんで私の名前知ってんの」


< 32 / 49 >

この作品をシェア

pagetop