お馬鹿な王子様
俺、
松田 真平〔まつだ しんぺい〕16歳
『もう大丈夫だから』
「あぁ。」
『ありがと』
「てか、なんで泣いてんの?言いたく泣ければいいけど」
『失恋しちゃった…(笑)』
「え?無理して笑うなよ…」
なんか見てるだけで辛くなるから
『だって余計惨めじゃん』
「俺でよければ話し聞くから」
『なんか安心しちゃった(笑)』
「俺そろそろ行くわ(笑)じゃあな、楓ちゃん」
「なんで私の名前知ってんの」