お馬鹿な王子様


そして12歳の誕生日。

「ん、」


『へ?』


「だから、ん!」


そー言って握りこぶしを向けて来た。


『えっ、』


私は手の平をだした。

手の平にのせられたのは奏斗が大切にしていたキャラクターの形をした消しゴム。


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